概要
Outline

方針

千葉大学理学部とは?

理学とは、自然科学の基礎を形作る学問です。例えば工学部が人工の機械や建造物を扱うのとは対照的に、理学部で扱うものは、我々の周りに存在する自然の姿、自然現象の仕組みです。我々の周りを眺めることから始めて、理学部で学べることを見てみましょう。

地球科学科

地球科学科

まずは、我々の存在する大きな地球があります。地球に関するあらゆることを扱うのが、地球科学科です。46億年の歴史をもつ地球がダイナミックに変化してきた生い立ち・過程を、地球表層部から地球内部深くまで、また、マクロ・ミクロという多角的な面から地球の本質に迫り、解明します。さらに天然資源・自然災害・環境問題が地球の未来に及ぼす影響についても考えます。

生物学科

生物学科

その地球には、我々を含めたたくさんの生物が生活しています。生物を(動物も植物も)扱うのは生物学科です。ここには、発生生物学、細胞生物学、遺伝子生物学(分子生物学)、生理学(生化学)、生態学、系統学などの分野があり、生命分子から細胞、組織、生物個体、個体群、生態系に至るまで、発生や進化という時間の軸を交えて、各分野を学ぶことができます。

化学科

化学科

生物の体内では、いや、地球上・空気中のあらゆるところで、様々な化学変化や、物理現象が起こっています。これらの森羅万象を扱うのが、化学科と物理学科です。
化学科では、化学現象(原子・分子の電子的構造、化学結合、化学反応など)を説明する基本法則を勉強する物理化学の他に、物質を対象にした無機化学、有機化学および生化学を学ぶことができます。コンピュータ教育にも力を入れており、講義・演習・実験とあわせて、より深く探求できます。

物理学科

物理学科

物理学科では、 力学・電磁気学・量子力学・熱統計物理学という基本的な科目と、物理数学・計算物理学という全ての分野で使う理論を学んだあとで現代物理学の各分野で理論と実験・コンピュータシミュレーションについて、基礎から最先端の研究についてまで勉強することになります。

数学・情報数理学科

数学・情報数理学科

そして、上記のような現象を理論的に扱うために数学が必要になってきます。最近では、数学は情報理論の基礎学問としても認識されるようになりました。情報理論やコンピュータの使用は、物理学・化学・生物学・地球科学の理論計算、シミュレーション実験にも役立っています。数学・情報数理学科では、情報理論も含めた数学全般を扱っており、代数学・幾何学・解析学という純粋理論とともに、統計学・情報数理学という応用的な色彩の濃い分野について学ぶことができます。

以上、名前の挙がった5つの学科が、千葉大学理学部の全てです。この5学科により、一般的な自然現象は全て扱うことができると言って間違いはないでしょう。そして、これらの5つの領域は、独立に存在しているのではありません。地球とそこに住む生物、生体活動と化学反応・物理現象、理論計算と数学・コンピュータ実験、というように理学全体が互いに関わりながら発展しているのです。

入学後の学び

まず入学したての新入生は、大きく分けて2種類の科目を受講することになります。一つは、専門の勉強を基礎から学んでいく専門科目、もう一つは、専門にとらわれない広い範囲の知識を得るための普遍教育科目です。

さて、それでは千葉大学に入学した学生達は、どのようにこの理学を学んでいくのでしょうか。それを順を追って説明しましょう。

普遍教育科目では、外国語(英語科目及び独語・仏語などの初修外国語科目)、スポーツ・健康科目(体育と健康のための理論)、情報リテラシー科目(コンピュータの使い方)、教養コア科目(普遍教育科目の軸となる科目:学問の楽しさ、奥深さを味わう)の分野を超えた最低限のたしなみとしての科目と、専門にとらわれない広い範囲の知識・教養を得るための、例えば、文学、法学、経済学などの教養展開科目がたくさん用意されています。教養展開科目の中には少人数で受けるセミナーや、たくさんの講師によって様々な角度からの話が聴ける科目などもあります。これらの科目を、一部は必修科目として、一部は自由選択科目として受講することになります。多くの場合は、1・2年生のうちに受講するのですが、興味に応じて4年生まで取ることもできます。各自の興味・関心、および受講計画に沿って、様々な形で知識を豊富にすることができるのです。

専門科目は、理学という学問の性質上、基礎から順序よく積み上げていくことが大切です。最初は、無理のないように基礎的な科目からスタートします。全ての学科に基礎的な科目が用意されており、徐々に高度な専門知識を修得して行くようにカリキュラムが組まれています。そうはいっても、高校生活とは様子の異なる大学での勉強には少々難しいところもあるでしょう。高等学校における、数学・物理・化学・生物・地学という科目の内容が、その分野の全てを表しているとは限らないからです。そのようなギャップを埋めるために、各学科では導入科目(オリエンテーション)を用意して、スムーズに大学生活に入れるよう工夫しています。

では、専門科目として、どのような科目が用意され、どのようなことを理学部では学ぶことができるのでしょうか。これについては、学科別に見ていただきましょう。

こうして、専門教育を受けた皆さんは、それぞれの学科の中の細分されたひとつの専門分野について、さらに深く勉強していくことになります。それが卒業研究といわれるものです。卒業研究の形態は学科によって異なりますが、ひとりひとり指導教員の指導を受けながら、ちょっとした専門家へと成長していくのです。
「ちょっとした」という形容詞は不満ですか? それなら、大学院(融合理工学府など)への進学の道が開かれています。修士課程から博士課程と勉強を進めて、そして独自の研究を始めて、そして本当の専門家になって行くのです。そして、その先には、長く・広く・深い、理学という学問の道が続いているのです。

学部方針

学位授与の方針

教育課程編成・実施の方針

入学者受入れの方針

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